「不快なことには怒っていい」と肯定してくれる漫画『さよならミニスカート』

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このコラムを読んで気になったので

読んでみたのが『さよならミニスカート』。

 

たしかに「りぼん」で掲載するには多少刺激が強い気がする。

 

しかし内容は、女子の嫉妬があったり、恋心を隠すような強がりだったり、コラムで書かれていることから想像した内容よりも少女漫画らしい典型的な要素も盛り込まれている。

だから、女子が女子であるゆえに傷ついているシーンが怒涛のように描かれるのかと思っていると、そこは拍子抜けするかもしれない。

 

ただ「女性が男性から消費される機会が多い」ということを描いているシーンは多いように感じた。

 

それに苦悩し、女子として男性に見られることを捨ててしまったのが主人公の高校生、仁那。

 

アイドル時代に男性に切りつけられてから女子として見られることが怖くなってしまったのだ。

 

でもまだ「かわいい女の子でありたい」と思う自分もいて、仁那は今の自分の姿に苛立ってもいる。

 

だけど、クラスの女の子が男性から被害を受けたエピソードを聞くたびに胸を痛めるし、それを平気だとうそぶいている女子たちにも、そうさせている世の中にも憤りを感じている。

 

1巻は、仁那を襲った犯人がもしかしたら身近にいる人間かも……?というところで終わってしまったので、仁那がこれから自分が負った傷をどう乗り越えていくのかはまだわからない。

 

ただ、女性がミニスカートをはいたり、華美な見た目にしたからといって、それが必ずしも性的アピールにつながっているわけではない。

だから、そのことによって女性が男性から消費の対象として見られてしまうことが不快だと感じてもいいということ。

「そんな格好しているから」とか「女子なんだからしょうがない」なんてことを人から言われたからといって、自分が感じとったその不快感を否定しなくていいということは伝わってきた。

 

賛否両論ある作品かもしれないが、されて不快なことには怒っていいし、怒ったことに後悔しなくていい、自分を責めなくていいと感じられる作品だった。

 

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【プロフィール】

togawa hikari

ライター。
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