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小沢真珠のキャラ勝ちな『ルパンの娘』

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ドラマ『ルパンの娘』を見ているとどうしても目が行ってしまうのが主人公・華(深田恭子)の母・悦子を演じる小沢真珠。

 

深キョンとそれほど年の差がないはずなのに母親役ということは、きっとドラマの中では、美魔女系の母という設定なのかもしれない。だからそのイメージに違わず、セレブ妻風の見た目。

 

そんな悦子は、華に向かって「次の獲物はこれよ、うふふ」と大げさに笑ってみせる。(華は泥棒一家に生まれながら、家族の稼業を疎んでいるから、「そんな得意げに笑われても…」と呆れているのだが、そんなのお構いなし!)

そして、事あるごとに華の父であり、夫の尊(渡部篤郎)に、これまた大げさに甘えたり、いちゃついたりするわけ。

 

このオーバーでやりすぎな演技はまさに『牡丹と薔薇』……!

いつかバッドを振り回したり、財布ステーキとか出てくるんじゃないかと思った。

 

けど、おちゃめなところも多くて、盗みに入る敵陣勢を欺くために日本語がたどたどしいのにめっちゃ気が荒い外国人マッサージ師になりきったり、華、尊とともに敵地へ侵入したとき、自分の姿を隠すスクリーンを持っている最中、身体の限界を迎え「脚が痛い」と言い出し、作戦が失敗しかけたり……。

そんな一面も結構魅力。

 

だから、母・悦子が登場するとついつい主人公そっちのけで見入ってしまうのよね。

 

かといって、華に魅力がないわけでなく。

 

この話自体、フジテレビの夜10時に放送する割には、日テレ系土曜夜9時的なファミリーテイストなノリで。

 

まず泥棒一家出身の華は、彼氏の和馬(瀬戸康史)と付き合っているが、いざ結婚の話が出て初めて和馬が警察一家出身だということを知ってしまう。

そのせいで、別れを決意するものの、自分の家族がターゲットとした相手と和馬が警察の仕事で狙った犯罪組織が合致してしまい、和馬を手助けするべく、嫌々、華は泥棒の手伝いをしてしまう……というのが2話までの流れ。

 

それで、いつもはおっとりで女の子らしい華なのに、いざ、和馬のために泥棒として敵地に侵入するとキリッとした表情に変わり、敵に回し蹴りをくらわせたり、ドスの利いた声を響かせたりしてとどめを刺す。

 

このわかりやすいギャップは、『初めて恋をした日に読む話』では見られなかった姿。

 

それはそれで、魅力的なんだけど、やっぱり小沢真珠の濃さに比べてしまうとちょっと薄味。

ただ、和馬の母が華の素性を調べだす3話以降、風向きが変るか?

 

しかし個人的には、これからのどんぐりさんと栗原類の活躍にも(濃さという意味で)期待しているけど、どうなる!?

 

ちなみに原作はこちら。ドラマとは話の流れが違うみたいだけど……?

 

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