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『ラジエーションハウス』は放射線科版『HERO』!?

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いよいよ月9が始動!

ということで、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ 』を視聴。

 

※原作読んでないので、その点はあしからず。

 

前の記事はこちら

 

簡単なあらすじ

子供の頃、強くて大好きだった杏(本田翼)から「私は医者を目指すから、病気を見つけるカメラマンになって」という約束を守って放射線技師になった唯織(窪田正孝)。

 

海外まで行って学んだ腕は権威ある医師に認められるほど確か。だけど、ドジでマイペースなことが祟って日本の病院では馴染めずクビばかり。

でもそのおかげで、杏が放射線外科医として勤める病院へ勤務する夢が叶う。

転校以来約20何ぶりの再会だったが、杏は唯織のことをまったく覚えていない上、ほかの医師と同じように技師を見下すような態度をとる。

 

同じ頃、著名な写真家・菊島(イッセー尾形)が原因不明の頭痛で病院に運び込まれる。

すぐさま脳の写真を撮るが、磁気の影響で頭痛の原因と思われる箇所だけが真っ黒に写って肝心の脳の状態がわからない。

 

ほかの技師、医師もお手上げのところ、唯織はあるアイデアを思いつくが……。

 

これって『HERO』じゃない?

自信家でクールで絶対ミスしないような主人公ではなく、本当は天才なのに全然そう見えないちょっと間抜けな主人公・唯織。

 

そんなんだから、先輩技師たちからしばらく睨まれるかと思っていた。

けど、菊島の容態が悪くなり、アレルギーのためタブー視していた造影剤投与による撮影を杏が強行して行おうとする瞬間、唯織が菊島の真っ黒く写った脳画像を見えるようにする方法を思いつく。

この天才ぶりを技師たちが見て、なんとか造影剤投与まで時間を伸ばしたりして、唯織に協力するシーンが。

ん?意外と唯織はすんなり受け入れられている!?

 

そして、唯織が画像をいじってる最中、なぜかみんなで彼のモニタを覗き込んだり、技師たちのキャラがわかるよう机に座ってるときの行動を映したり、給湯スペースで愚痴ったり、そもそもオープニングではメンバー全員真横に並んで登場したり(『Gメン』スタイルね)……。

 

これどっかで見たことあるな、と思って気づいたのが、『HERO』!

 

よく考えれば登場人物たちのポジションも似てる。

久利生(木村拓哉)→唯織

雨宮(松たか子)or麻木(北川景子)→杏or広瀬(広瀬アリス)

美鈴(大塚寧々)or礼子(吉田羊)→黒羽(山口紗弥加)

川尻(松重豊)→小野寺(遠藤憲一)

末次(小日向文世)or遠藤(八嶋智人)→軒下(浜野謙太)

芝山(阿部寛)→威能(丸山智己)

宇野(濱田岳)→悠木(矢野聖人)

江上(勝村政信)→辻村(鈴木伸之)

田村(杉本哲太)→鏑木(浅野和之)

鍋島(児玉清)→大森(和久井映見)

 

『HERO』のパート1、2と人物がごちゃ混ぜ、杏と広瀬のポジションかぶり、微妙な分け方してる人もいて恐縮だけど、ざっとこんな感じ。

 

ただ『HERO』は、主人公とヒロインの恋はほんのり描かれたくらい。

でも『ラジエーションハウス』の場合、唯織ははっきり杏を意識してるし(それが技師になるきっかけになってる)、ライバルである辻村の存在もいる(↑で江上さんって分けたけど、雨宮のときよりもうちょっと杏との距離は近そう)。

 

この恋愛部分がどうなるのか。『HERO』がお手本にならない部分だから未知数かも。

 

造影剤投与が先か画像解析が先か、『HERO』の末次さんを思い出した

今回、勝手にベストシーンだと思ってるのは、やっぱりクライマックスで、杏が造影剤を菊島に投与するのが先か、唯織が事前に撮影していた画像解析の方が先に終わるのか、緊張感漂ったシーン。

 

これ、『HERO』パート2の1話に似てると思った。

それは、時効ギリギリの案件で、犯人を起訴するための書類を末次さんが提出しに行かなきゃいけなくなって、それが時効まで1分1秒を争う時間だったから、間に合うかどうか……っていう姿を描いた話。

あのドキドキ感と『ラジエーションハウス』のクライマックスシーンのドキドキが私の中で完全に一致したのよね。

 

あと、『HERO』だと、久利生が担当する事件の資料集めとかで、あんなに一体感があったのに、事件が終わると何事もなかったかのように解散する城西支部の面々……っていう場面をよく見た気がする。

 

今回も唯織の画像解析で、あんなに技師のみんなに一体感があったのに無事解決した瞬間、「あ、定時過ぎてる。もう帰ろう」と言って解散していくシーンが。

 

決して嫌で付き合ってるんじゃなくて、本当は主人公のことを認めてるんだけど、なんか一緒になって熱くなっちゃって恥ずかしいなぁという照れ隠し。

こんなシーン、これからも『ラジエーションハウス』でもまた出てきそうな予感がして今から期待してる。

 

ちなみに、『HERO』で演出を担当していた(映画版では監督だった)鈴木雅之さんが今回も関わっている。だから、『HERO』っぽい雰囲気が漂っていたんだ……と納得。

 

私は、このドラマのノリが好きだったから、『ラジエーションハウス』は観ていて懐かしくもあり、「あのテイストが帰ってきた!」っていうワクワク感があった。

 

患者の背景に感動エピソードを盛り込んでいるところは、ありがちな感じはするけど、技師たちの独特なチームワークは『HERO』が好きだった人はおもしろいと感じると思うんだけどな。

 

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