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2人の犯人がいた?『トレース~科捜研の男~』3話

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『トレース~科捜研の男~』3話。

 

公園の山の中で少女の遺体が見つかり、その事件の真相を探る3話。

 

ようやく虎丸(船越英一郎)の熱血漢にも慣れてきた今回、過去に起きた連続幼女殺人事件と何か関係があるのでは?というところから話が展開していく。

 

その幼女殺人事件の犯人と疑われているのが西内(池内万作)で、昔、証拠不十分で逮捕できなかった経緯がある。

 

だから、今回の事件も西内の犯行だと、その事件に関わった鶴見(大地康雄)と虎丸はそう睨んで捜査をするが、科捜研の男・真野(錦戸亮)は鑑定結果からある真実を導き出す。

 

ぶっちゃけ、過去に起きたと言われる連続幼女殺人事件の犯人は西内だということは判明したのだけど、焦点となったメインの事件は殺人ではなく事故。山の中で見つかったのは一緒に遊んでいた同級生が焦って運んだから。

 

だけど、この「過去の事件の犯人は睨んでいた通りの人物だけど直近の事件は別の犯人がいた」という構造は『検察側の罪人』と似ていたなと思った(『検察側の罪人』のほうのネタバレ感があってごめん!ただこれは主張したいメッセージは別のところにあるので気になった人はぜひ)。

 

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ただ少し違うのは、鶴見が西内を逮捕したくて証拠を捏造するところ。

真野のおかげで捏造はすぐにバレるのだけど、ノンナ(新木優子)がつぶやいた「警察が証拠を捏造するなんて……」という言葉に真野が反応。

 

「こんなことはよくある話だ。出世、保身、つまらないプライド。あいつらの頭にはそれしかない。警察なんて信用できない。だから俺たちが真実を見つけるしかないんだ」

 

断片的に登場する真野の家族が惨殺されているシーン。そして犯人は兄だと言われる幼き日の真野。

 

物語の中で起きる事件が徐々に真野の過去の事件を思い出させるようにできている。

 

いつ真野の家族の話になっていくのか……気になるところ。