『山岸ですがなにか』は山岸が主役ではない?

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今日から俺は!!』で今井を演じてることで話題の太賀。

 

大賀といえば、『ゆとりですがなにか』で、

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ゆとりがモンスターすぎて、観ててただイライラした山岸を思い出してしまいます。

 

でも、そんな彼に焦点を当てたドラマ『山岸ですがなにか』は、あのモンスターとはひと味違ってですね。

 

最初はもうね、あんな苛立つキャラを再び観たいような観たくないようなそんな複雑な気持ちだったんですよ。でもね、怖いもの見たさで、huluからポチッと再生してみました。

 

で、しばらく観てたのだけど、なかなか山岸が出てこない。

代わりに出てきたのは、今回のヒロイン・冬美(佐津川愛美)。

どうやらこのドラマは主役は山岸ではなく冬美らしい。

 

山岸が出てきたのは、このドラマの中で制作している『ゆとりですがなにか』のストーリーづくりの参考にするために集められた、ゆとり世代のインタビュー参加者としてテレビ局に呼び出されたとき。

 

冬美はこのドラマのアシスタントプロデューサーとして山岸と出会います。

 

そのインタビューでも山岸節炸裂で、話を聞いていた、プロデューサー、ディレクター、脚本家もそのキャラの濃さにドン引きしつつ、もっと破天荒エピソードを聞きたいと、冬美を山岸と接近させたのが物語のはじまり。

 

そして、冬美は『ゆとりですがなにか』と自分がプロデューサーとなったときのドラマ制作の取材目的で山岸と付き合うことに!

 

そして、冬美は山岸の午前中からの浦安デート、デートのダメ出し、LINE攻撃に困惑!

でも、あのモンスター・山岸も冬美の天然系ゆとり言動に困り果てるという意外な展開に……。

 

でもなんだかんだお互い、ふーみん、ぴろぴろなんて呼び合っていい感じに。だけど冬美はあくまでもドラマのネタとして山岸を観察しているつもり。

 

そして、ついに冬美が山岸を題材にした作品をプロデュースすることに!でも、もちろん山岸はドラマのネタのために冬美が自分と付き合っていたとはつゆ知らず。

 

山岸にそのことがバレて怒られてしまうのか?そして、冬美にとってやっぱり山岸は、ただドラマのネタなのか、実は惹かれていたんじゃないのか……?

 

というラブコメなテイストで進むのがこのドラマの流れ。

 

それはそれで、山岸らしくない一面がみられる作品で魅力があるんだけど、それだけじゃない。

 

ドラマの中で『ゆとりですがなにか』をつくっていると書いた通り、スピンオフドラマの中で本編のドラマを制作しているという設定。

 

だから撮影中の役者として岡田将生松坂桃李柳楽優弥が登場。

 

なんですが、それとともに山岸の日常を描くシーンもあるのでそのときは、正和、山路、まりぶとしても出てきます。

 

ドラマの終盤も物語が設定している現在の山岸と、制作しているドラマの中の山岸が登場します。

 

このドラマの中の現在(=冬美や山岸の日常)が進むだけでなく、劇中劇(=ドラマ内でつくっているという『ゆとりですがなにか』、『山岸ですがなにか』)があるメタドラマな構造になっている上に、その劇中劇がドラマ自体に関係があるものというのが、このドラマを味わうのに重要なポイントだと思うんです。

 

『ゆとりですがなにか』自体は、回想シーンはあっても、『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』のように話の本筋に大きく関わるような時系列のズレやメタドラマが入っていない分、脚本を担当した宮藤官九郎は『山岸ですがなにか』でその鬱憤を晴らしたのかなと勝手に考察しています。

 

だから、『ゆとりですがなにか』の山岸にイライラするからってこのスピンオフドラマを見逃すのはもったいない!

クドカン脚本のドラマが好きな人はぜひみてほしい作品です。