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ラスボス(お母ちゃん)前の静けさ的な回?『トクサツガガガ』5話

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トクサツガガガ』5話。

 

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『ゆうべはお楽しみでしたね』は最後まで観るとザ・王道のラブストーリーだったけど、観てて心地よかったのはなぜ?

 

特撮についてよく特集している児童向けテレビ雑誌の全サ(応募者全員サービス。ただ私たちの時代は応募者全員プレゼント=全プレだった気が)のDVDを任侠さん(竹内まなぶ)に見せてもらって以来、敵とビーチバレーしたり本編とは違うカオスなジュウショウワンの魅力に取り憑かれる仲村さん(小芝風花)。

 

そんなある日、吉田さん(倉科カナ)、北代さん(木南晴夏)、みやびさん(吉田美佳子)と特撮オタ・ドルオタ同士、海で撮影会をしようという話が持ち上がり、ジュウショウワンのフィギュアで全サのビーチバレーを再現!

 

ご満悦で帰宅し、翌日から通常稼働し出した仲村さんだったが、お母ちゃん(松下由樹)が、我が城(特撮オタ部屋)に突入しようと画策しているようで……。

 

これが5話の主なあらすじだけど、冒頭、全サDVDのカオスっぷりをアピールしたのが今回の物語のフリになっていて、よく観てみると5話はカオス回。

だって、海に行って自分が「特撮orアイドルグラビアでこんなシーンあったらいいなぁ」っていう妄想シーンを特撮フィギュアを使ったり、自分を推しの子に見立てて撮影するんだもん。しかも海!

 

ただ終盤、ファストフード店にてキッズセットにあるおもちゃを本当はジュウショウワンのフィギュアにしたかったのにお母さんに説得されてラブキュートのほうを選んだ女の子と、本当は黒のランドセルが欲しかったのにお母ちゃんが「女の子だから赤」と言われて折れた子供の頃の体験を重ねる仲村さん。

そして、自分が乗り越えられなかった壁をその子には越えて欲しくて、仲村さんは自分がゲットしたジュウショウワンのおまけを渡し、「(ジュウショウワンを選ぶのなんて)変じゃない!好きなのを選べばいいんだよ」と女の子に語る。

そしてラストに仲村さんのお母ちゃんが家に来るかもしれないシーンが続くことで、いよいよ特撮オタということを隠さず、しかももう親の言いなりになんてならない!好きなものは堂々と好きでいたいと仲村さんがお母ちゃんと真っ向から対決すること、特撮で考えるとラスボス対決が間近だとにおわせてた。

 

だからただのカオス回というより、ラスボス前の「嵐の前の静けさ」的な回だったのね。

 

でも特撮オタ、アイドルオタの4人で食事してたときのシーンで出てきた「もしも…社会人隠れオタクが休日になにをしているか聞かれたら…」とか「もしも…社会人隠れオタクが休日は『寝てる』と答えたら…」という昭和風のテロップ。

そんな『ドリフ大爆笑』のコントにあった「もしもシリーズ」のパロディをぶっ込んできたことを考えると、やっぱり今回、カオス回だったのかも。

 

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