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思っていたクライマックスと違っていい意味で裏切られた映画『SCOOP!』

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実のところ最初はあまり内容に期待していなかった『SCOOP!』。 

予告を観て、

「ああ、きっとこれ犯人の顔を撮影するのがクライマックスで、できない新人ちゃん演じる二階堂ふみがここで成長していくんだろうなー」

なんて「ほぼネタバレの予告じゃん」と思っていたんですが……。

 

本編を見たら全然違いました。

 

確かに、ほぼスキャンダル専門のカメラマン役・福山さんとふみちゃんのバディムービーの要素はあるし、取材対象者との駆け引きもハラハラするし、恋愛要素もあるけれど、

どうして人は他人のプライバシーを知りたくなるのか、

たとえ怖くておぞましくショッキングなものだとしてもある出来事の事実を人はどうして見てみたいと思うのか、

ということを考えさせられる映画です。

 

また、予告にはほとんど映っていないクライマックスシーンでは、

個人的な感情が湧き上がる時と仕事と向き合わなければならない瞬間が同時に訪れたとき自分ならどうするか、

という究極に近い選択についても考えさせられます。

 

見終わったあと、全然期待していなかったということに大根仁監督に向かって土下座したいくらいの気持ちに……。そして、原作と言われている映画『盗写1/250秒』がとても気になりました。

調べたけど、どうもDVD化とかもされておらず、見られる機会がほとんどない様子。

どう原作と違うのか似ているのか、そして私たちに訴えるメッセージってどんなものなのか……。

とても気になるけど、どこかのタイミングで見られることを期待して、ひとまず『SCOOP!』の内容を噛み締めます。