ドラマガガ

今と昔のドラマがわかるドラマ好きのためのレビューブログ

『獣になれない私たち』はガッキー版『ゆとりですがなにか』なのかも

『獣になれない私たち』。

 

事前情報を読んだとき、素直に生きられない男女のラブとライクの中間を行き来するゆるふわコメディかと思いきや……。

全然ちげぇーし!!

 

1話は大体自己紹介的な話が多いけど、あの情報量なら納得。

 

パワハラ気味なワンマン社長に振り回され、

ゆとりモンスター気味な使えない若手社員の尻拭いをしなきゃならんし、

 

ある意味はるたん的なお人好しなのか、決断力がないんだかわからん彼氏が、自宅へ押しかけてきたネトゲ中毒の元カノを追い出さないせいで、4年も付き合ってるのに一緒に暮らせもしないし、

 

彼氏の母からはどーでもいいLINEがバンバン届くし、

 

自分の両親はDV&マルチ商法にハマってるし、

 

挙句の果てには若手社員の仕事をサポートしたせいで関わった取引先にセクハラされるし……。

 

そりゃ、線路にふらふらっと近づいちゃいますよね。

 

こんな重荷を背負ったガッキーの役は初めて見たよ……。

 

しかし、家族の話がめちゃめちゃ重いのに、軽く描けているのは 『アンナチュラル』のときも思ったけど、脚本の野木亜紀子さんだから成せる技なのかなと。

第1話 名前のない毒

第1話 名前のない毒

 

 

その一方、演出が『ゆとりですがなにか』と同じ水田伸夫さん。そのせいか、『ゆとりですが〜』と同じ空気感になってしまっている(ちょっと二番煎じ感)のが残念。

#1

#1

 

 

10月スタートの新ドラマをまとめてみました

10月にスタートする新ドラマをまとめてみました。

ただ、まとめたんじゃ……ねぇ、ということで原作ありなのかなしなのかで分けてます。よかったら。

では、どうぞ。

 

【原作あり】

NHK

昭和元禄落語心中

10/12〜、毎週金曜22:00〜

www.nhk.or.jp

<原作>

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

 

『ぬけまいる~女三人伊勢参り

10/27〜、毎週土曜18:05〜

www.nhk.or.jp

<原作>

ぬけまいる (講談社文庫)

ぬけまいる (講談社文庫)

 

 

日本テレビ

『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』

10/13〜、毎週土曜22:00〜

www.ntv.co.jp

<原作>

ドロ刑 1 (ヤングジャンプコミックス)

ドロ刑 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

今日から俺は!!』

10/14〜、毎週日曜22:30〜

www.ntv.co.jp

<原作>

 

『プリティが多すぎる』

10/18〜、毎週木曜24:59〜

www.ntv.co.jp

<原作>

プリティが多すぎる (文春文庫 お 58-2)

プリティが多すぎる (文春文庫 お 58-2)

 

 

『部活、好きじゃなきゃダメですか?』

10/22〜、毎週月曜24:59〜

www.ntv.co.jp

<原作>

 

【TBS】

中学聖日記

10/9〜、毎週火曜22:00〜

www.tbs.co.jp

<原作>

中学聖日記 1 (フィールコミックス)

中学聖日記 1 (フィールコミックス)

 

 

下町ロケット

10/14〜、毎週日曜21:00〜

www.tbs.co.jp

<原作>

下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト

 

 

【フジテレビ】

『結婚相手は抽選で』

10/6〜、毎週土曜23:40〜

tokai-tv.com

<原作>

結婚相手は抽選で (双葉文庫)

結婚相手は抽選で (双葉文庫)

 

 

『SUITS/スーツ』

10/8〜、毎週月曜21:00〜

www.fujitv.co.jp

<原作>

弁護士の条件

弁護士の条件

 

 

『黄昏流星群』

10/11〜、毎週木曜22:00〜

www.fujitv.co.jp

<原作>

黄昏流星群: 不惑の星 (1) (ビッグコミックス)

黄昏流星群: 不惑の星 (1) (ビッグコミックス)

 

 

テレビ朝日

深夜のダメ恋図鑑

10/6〜、毎週土曜26:30〜

www.asahi.co.jp

<原作>

 

『僕とシッポと神楽坂』

10/12〜、毎週金曜23:15〜

www.tv-asahi.co.jp

<原作>

僕とシッポと神楽坂 1 (オフィスユーコミックス)

僕とシッポと神楽坂 1 (オフィスユーコミックス)

 

 

『あなたには渡さない』

11/10〜、毎週土曜23:15〜

www.tv-asahi.co.jp

<原作>

隠れ菊 (上) (集英社文庫)

隠れ菊 (上) (集英社文庫)

 

 

テレビ東京

『天 天和通りの快男児

10/3〜、毎週水曜25:35〜

www.tv-tokyo.co.jp

<原作>

天?天和通りの快男児 1

天?天和通りの快男児 1

 

 

『忘却のサチコ』

10/12〜、毎週金曜24:12〜

www.tv-tokyo.co.jp

<原作>

忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)

忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)

 

 

『ハラスメントゲーム』

10/15〜、毎週月曜22:00〜www.tv-tokyo.co.jp

<原作>

ハラスメントゲーム

ハラスメントゲーム

 

 

『駐在刑事』

10/19〜、毎週金曜20:00〜

www.tv-tokyo.co.jp

<原作>

駐在刑事 (講談社文庫)

駐在刑事 (講談社文庫)

 

 

【原作なし】

NHK

まんぷく

10/1〜、月〜土曜8:15〜

www.nhk.or.jp 

日本テレビ

『PRINCE OF LEGEND』

10/3〜、毎週水曜24:59〜

prince-of-legend.jp

 

『ブラックスキャンダル』

10/4〜、毎週木曜23:59〜

www.ytv.co.jp

 

『獣になれない私たち』

10/10〜、毎週水曜22:00〜

www.ntv.co.jp

 

【TBS】

『大恋愛〜僕を忘れる君と』

10/12〜、毎週金曜22:00〜

www.tbs.co.jp

 

【フジテレビ】

『僕らは奇跡でできている』

10/9〜、毎週火曜21:00〜

www.ktv.jp

 

テレビ朝日

『リーガルV 元弁護士・小鳥遊翔子』

10/11〜、毎週木曜21:00〜

www.tv-asahi.co.jp

 

テレビ東京

このマンガがすごい!

10/5〜、毎週金曜24:52〜

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

歩いても歩いても海よりもまだ深く

『歩いても歩いても』
『海よりもまだ深く』
どっちの作品も好き。

『歩いても歩いても』は、
兄の命日の日に集まった
家族の一日を描き、
『海よりもまだ深く』は、
落ちぶれた小説家の主人公と
母、元妻、子供との関係を描く物語。

一見どちらも
家族がテーマの映画に見えるけど、
男のふがいなさと
女のしたたかさを
さり気なく、
でもいやらしく、
そして根深く
描いているのがたまらない。
だからこそ、
私はこの2作が好きなんだと
思う。

 

歩いても 歩いても

歩いても 歩いても

 

 

海よりもまだ深く
 


ちなみに
主人公の名前が良多で
阿部寛が演じているのと、
母がとし子(淑子)で
樹木希林が演じている
という共通点があった。
あと、どちらの作品も
姉の旦那役で
元・男闘呼組高橋和也
出てます。

 

ヒット・コレクション

ヒット・コレクション

 

 

ブルー・ライト・ヨコハマ

ブルー・ライト・ヨコハマ

 

 

別れの予感

別れの予感

 

 

『50回目のファーストキス』はラブコメじゃなくてラブストーリーだった。

『50回目のファーストキス』
福田雄一監督が
胸がキュンとなるような
そんなラブなストーリー
できるはずねぇ!
と思った方。
半分、正解で
半分、不正解です。

相変わらず
脱線しているシーン多め。


個人的に推したい見どころも
インスタ女子を
ディスっている
山田孝之
だったり、
映画『銀魂』の志村妙を
彷彿とさせるような
変な顔で喜ぶ
長澤まさみ
だったり、
ノースリーブから出た
二の腕の質感が気になった
ムロツヨシ
だったり、
いつもよりまともだけど
あのお馴染みの
シャッシャッシャッ
という嘘笑いをやってくれた
佐藤二朗
だったり、
福田雄一節に巻き込まれ
空気読めない筋肉バカを
はちゃめちゃに演じてる
太賀
だったりする。


でも、
瑠衣に一目惚れした大輔が
あの手、この手で
口説き落として
両想いになっても
1日しか持たない
瑠衣の記憶が壁になって……
なんていう、
王道中の王道のラブストーリー。


だからこそ今この時代に観ると
新鮮で、
キュンとなって
ホロリとする
恋愛映画に
なっちゃってるんです!

福田監督が好きな人
少女マンガが好きな人
90年代の月9
が好きだった人
2000年代 のTBS金曜22時の
ドラマが好きだった人
セカチュー(映画)のときの
長澤まさみが好きだった人
セカチュー(ドラマ)のときの
山田孝之が好きだった人
にはとてもおすすめ!

 

 

90年代からのメッセージ〜『リバーズ・エッジ』を読んで〜

 

『リバーズ・エッジ』
名作と言われて久しいのに
恥ずかしながら、
作品を読んだのは
映画を観たのがきっかけ。

主人公・ハルナは、
彼氏の観音崎がいじめる
山田くんを助けていくうちに、
山田くんの宝物である
河原の死体と片想いの彼を
知ってしまう。
その宝物を共有していた
もうひとりの人物・吉川こずえと
それが縁で知り合い
気に入られるようになる
ハルナ。
一方、山田くんを好きで好きで
たまらないカンナには、
そのハルナと山田くんとの
不思議な関係を
恋愛関係だと勘違いして、
妬みの気持ちを膨らませ……。
そして、彼氏のはずなのに
ハルナから構われないことで
苛立つ観音崎。
観音崎のはけ口になるルミ。
そして次第に
みんなの歯車が狂っていく……
というお話。

映画を観てから原作に
触れたので
ファンの人ほど
深く理解できてはいないと
思うのだけど、
私が印象に残った
テーマらしいものは
生と死。

山田くんがハルナに
死体を見せに行くシーンと
性のシーンが
交互に登場するところは
その象徴だなと思った。

そんな
生と死のはざまに彷徨う
人間のあやうさを
高校生のちょっとアウトローな
日常に投影して描いてる、
しかも今でも通用するテーマを
90年代に作品にしてるって
とにかく脱帽。

マンガのあとがきで
宮沢章夫さんが
読むたびに解釈が変わる
というような
ことを書いていたけど、
たしかに
またしばらくして
読み返したら
また新たな発見が
ありそうだなぁ。

ちなみに映画は
土居志央梨さんが大健闘。
ルミを演じている姿は
ぜひ映像で観てほしい。

 

 

中村倫也と『愚行録』

中村倫也
が本当にすごい!
と思ったのは
『愚行録』
を観たときのこと。

 

愚行録

愚行録

 

大学生のあのなんとも言えないいい加減な雰囲気を演じていたかと思えば、
その人物の30歳前後ちょっと枯れたサラリーマンな感じもすごく絶妙に表現していて、
「映画という短時間の映像であんなに時間の経過を感じる演技ができるなんて!」
と本当にビックリしたんです!

 

そのあと
「ホリデイラブ」
でドS夫役で注目されてよかった。

 

ep.1 夫の帰還

ep.1 夫の帰還

 

 

もっとブレイクしてもいい
俳優だと思ってます。

 

個人的には
「スーパーサラリーマン左江内氏」
の警官役が好きだったなぁ。

 

#1

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